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覗き小平次

京極夏彦の「覗き小平次」を読み終えました

巷説百物語の又市の物語の支流の物語
又市の登場はないけど、治平が出てくる

他人と接しかたが解らずに
己の内に閉じこもり
己と言うものを見極める
他人と接しないことで
活きながら死んでいる小平次
その小平次にも、過去があり今がある
己のありようが解らないのは小平次だけではない
小平次と接することで、己の生き様に怯えてしまう
小平次と供に暮らすお塚もその一人
小平次の生き様に、
己の姿を見て嫌悪しながらも己を捨てられない
小平次に己の姿を見て、恐怖した者は、死を選ぶ
己というものはいずれ死ぬ
いずれ死ぬなら、活きながら死ぬのも変わらないのか

「覗き小平次」からのフレーズです
「道理いというのは躍起になって通さずとも通っているものだろう」
「コトは語って初めてモノになる。」
「本当の自分だとか真実の己だとか、そんなものに拘泥する奴は何よりの莫迦だ。」

人と語り合って活きていかなきゃ

by tatsuya3d | 2008-09-19 22:35 | 京極夏彦 | Trackback | Comments(0)
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「生活」でおきる、個人的な意見、感想、出来事をつづる超個人的記録


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