人気ブログランキング | 話題のタグを見る

鉄鼠の檻

京極夏彦の「鉄鼠の檻」を読み終えました

このシリーズの4冊目
なかなか、展開が面白い
本を読んで、ニヤリとしたり、笑ったり、へぇと唸ったり出来る本は少ないけど
この本はそういう本だった
流石にシリーズ4作目を続けて読んでると
登場人物のキャラクター設定も頭に入っていて楽しい
ましてや、シリーズもので、前の作品の何かを引きずっているから
順番に読んで行く方が、物語の展開が楽しい

禅の僧侶が殺され、奇妙な状態で発見される
これとは平行して、謎の古書の発見もあり
山で暮らす少女の姿もあり
3つの話が、絡み合い
そして、僧侶が次々と殺されていく
人は迷いの中で、何かを見つけ出している
言葉に出来ない何かを

今回も長〜い物語だったな

「鉄鼠の檻」からのフレーズです
「尊敬の裏には劣等感が張りついている」
「男とか女とか云う枠を越えて尚、居心地の良い相手と云うのはいる」
「言葉では何も伝わらない」
「健康と云う概念が失われている状態が真の健康なんだね」
「正せぬ過ちなどない」

何かに拘っていることは、不健康なことかもな
幸せを意識していない状態が、一番幸せだと言うことだろうな
何かを求めている限り、その境地に起っていないわけだ

by tatsuya3d | 2008-06-21 15:09 | 京極夏彦 | Trackback | Comments(0)
line

「生活」でおきる、個人的な意見、感想、出来事をつづる超個人的記録


by tatsuya3d
line