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姑獲鳥の夏

京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を読み終えました

ミステリーホラー
舞台は戦後、昭和20年代後半の東京
前近代が影として残る世界
綿々と続いてきた憑き物
ある病院を舞台にして
その人達と関わった人の縁で事件が解決されていく
そこには不幸として代々続けてきた呪いが存在していた
もし、誰かが踏みとどまっていれば、起きなかった事件だったかもしれない

登場人物の京極堂の言葉を理解するのは難しいけど
なんとなくそのスタイルは気に入った

「姑獲鳥の夏」からのフレーズです
「この世の中には、あるべくしてあるものしかないし、起こるべくして起こることしか起こらない」
「人間は違ってしまった。種を保存することが唯一無二の目的ではなくなってしまった」
「仏教は<愛>という概念は捨てるべきだと説いている。<愛>すなわち<執念>といい換えることが出来る」

愛を捨て切れたら、良いのだけれどなぁ

by tatsuya3d | 2008-05-09 22:42 | 京極夏彦 | Trackback | Comments(0)
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「生活」でおきる、個人的な意見、感想、出来事をつづる超個人的記録


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