掌の中の小鳥

加納朋子の「掌の中の小鳥」を読み終えました

面白い、軽快なタッチで物語が進んでいく
殺人もないし
どろどろしたものもない
そんな中、人間の情での機微が書かれてる
こういう物語が好きだなぁ
最近読んでる「村上春樹」の小説とは正反対
こちらのほうが、僕は好きだ
「村上春樹」の本を読むのが嫌になってくる

どことなく、北村薫の「覆面作家」に似ている設定

短編小説かと思ったら
本全体で一つの物語だった
最初の章の「掌の中の小鳥」では、
主人公の圭介の名前も出てこないし、紗英の名前も出てこない
圭介と紗英の出会いの場面へのプロローグで
圭介と先輩、先輩の妻になった容子
容子と圭介の微妙な関係をつづってる

圭介も紗英も、
世の中で起きる不思議なことを
観察的に判断できる思慮の持ち主
さらに、
紗英がかつて関わった女バーテンダーの泉さんに
泉さんの店に通う、謎の「先生」
この4人が、いい感じに関わっている

こういうミステリーは大歓迎だ
もっと、このシリーズを読んでみたいけど
これ1冊だけみたい

「掌の中の小鳥」からのフレーズです
「自分の望むファインダーを通してしか、彼女を見ようとはしないのだ」
「つまらない偶然に、ちょっとした作為」
「人間を思い通りに動かそうとするなら、人が抱いている幻想をそのまま型にしてやること」
「世の中にできないことなんて何もないのかもしれない」
「あなたがどんな人間なのか、決めるのはあなた自身なのよ」

言い尽くされてきたフレーズかも知れないけど
こういう言葉が好きだ
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by tatsuya3d | 2011-07-09 09:49 | 加納朋子 | Trackback | Comments(0)
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