人気ブログランキング | 話題のタグを見る

一番初めにあった海

加納朋子の「一番初めにあった海」を読み終えました

2編で、編成されている
・一番初めにあった海

・化石の樹

どちらも、忘れておきたいことを、乗り越えていくのがテーマかな?
人は、重荷になるような忘れたいことがあって
遠ざけるようにして生きてるけど
重荷になるのは、その出来事に関わる人、事に執着してたから

「一番初めにあった海」
主人公、千波、双子で生まれてきたのに、片割れは、病弱
その片割れも、母も、そして、夫も、
宿った子供も、、、
関わるもの全てが去っていく、
高校時代に出会った親友、「絶対に忘れない」との約束をしたのに
自らは、親友のことを忘れてしまう
失ったものの回復のため、親友はやってくる
忘れてはいけないものを思い出したとき
もう一つの大切なものは去ろうとしていた
ようやく、二つの大切なモノが、、残ろうとしている

向きあうことが、生きていく原動力かも。。

「化石の樹」
小学生の頃、化石の樹のモニュメントで出会った少女
仕事先の、親父さんから貰った一冊のノート
ノートに書かれていた、事実
そこには、母と子の出来事が
そして、母の死、そこには子供が関係している様な記述が
その子どもが、小学生の頃であった少女で
今眼の前に居る
その時の真実が、解き明かされる
そして、少女へ、告白のときが

背負わなくても良いものを背負って生きていく
大切な人を失って
たとえ、ひどい仕打ちをしていても、
愛情表現が素直じゃないだけかもしれない

「一番初めにあった海」からのフレーズです
「期待のないところに失望はあり得ず」
「すべての子供が天使ではあり得ないように、すべての母親もまた、マリアではあり得ない」

by tatsuya3d | 2010-09-30 22:40 | 加納朋子 | Trackback | Comments(0)
line

「生活」でおきる、個人的な意見、感想、出来事をつづる超個人的記録


by tatsuya3d
line